カーリースはどんな人に向いている?メリット・デメリットを解説

目次
  1. はじめに
  2. カーリースの基本的な仕組みとメリット
    1. 頭金なしで新車に乗れる
    2. 月々の支払いが定額で家計管理がしやすい
    3. 車検や税金などの維持費がコミコミ
    4. 最新の車種を選べる
    5. 手続きが簡単
    6. 法人・個人事業主は経費計上が可能
  3. カーリースのデメリットと注意点
    1. 走行距離制限がある場合が多い
    2. 原状回復義務がある
    3. 原則として途中解約が難しい
    4. 車を自分のものにはできない
    5. カスタマイズに制限がある
    6. 総支払額が購入よりも高くなる可能性がある
  4. こんな人はカーリースがおすすめ!向いている人の特徴
    1. 初期費用を抑えたい人
    2. 月々の支払いを一定にしたい人
    3. 短期間で新しい車に乗り換えたい人
    4. 車の維持管理の手間を減らしたい人
    5. 法人や個人事業主で経費として処理したい人
    6. 車に強いこだわりがない人
    7. セカンドカーとしての利用を考えている人
  5. 逆にカーリースは不向き?向いていない人の特徴
    1. 将来的に車を自分のものにしたい人
    2. 走行距離が多い人
    3. 自由にカスタマイズを楽しみたい人
    4. 長期間同じ車に乗りたい人
    5. 車の購入に抵抗がない、または費用に余裕がある人
    6. 中途解約の可能性がある人
  6. 自分に合ったカーリースの選び方 – 後悔しないためのチェックポイント
    1. 走行距離制限の確認
    2. 契約期間の検討
    3. メンテナンスプランの確認
    4. 契約終了時の条件
    5. 審査について
  7. まとめ – カーリースは賢い選択肢の一つ

はじめに

近年、車の利用方法として、購入に加えてカーリースという選択肢を選ぶ人が増えています 。カーリースは、初期費用を抑えて最新の車に乗れる可能性があるなど、魅力的な側面がある一方で、走行距離制限や契約期間中の解約が難しいといった注意点も存在します。そのため、カーリースは全ての人にとって最適な選択肢とは限りません 。自身のライフスタイルや車の使い方、経済状況などを十分に考慮し、カーリースのメリットとデメリットを理解することが、後悔しない車選びのために非常に重要です。本記事では、カーリースがどのような人に向いていて、どのような人には向いていないのかを詳しく解説していきます。  

カーリースの基本的な仕組みとメリット

カーリースとは、月々の定額料金を支払うことで、一定期間、車を借りて利用するサービスです 。契約期間満了後は、車をリース会社に返却するのが一般的で、車の所有権はリース会社にあります。この仕組みには、購入にはない様々なメリットが存在します。  

頭金なしで新車に乗れる

カーリースの大きな魅力の一つは、頭金を用意する必要がないことです 。通常、新車を購入する際には、車両本体価格に加えて、登録費用や税金、保険料など、まとまった初期費用が必要になります。しかし、カーリースでは、これらの費用が月々のリース料金に含まれていることが多く、「手元にまとまった資金がないけれど、すぐに新車に乗りたい」という方にとって非常に有利な選択肢となります 。この初期費用の低さが、貯蓄が少ない若年層や、まとまった資金を他の用途に充てたいと考える人々にとって、新車へのハードルを大きく下げる要因となります。従来の車の購入方法では、ある程度の自己資金がなければ新車に乗ることは難しかったため、カーリースの登場は、より多くの人々が気軽に新車を利用できる機会を提供しています。  

月々の支払いが定額で家計管理がしやすい

カーリースの月額料金は、契約期間中に一定であるため、毎月の支出が把握しやすく、家計管理が容易になります 。車の購入のように、ローンの返済額に加えて、自動車税や車検費用などが別途発生するわけではないため、突発的な出費を抑えることができます 。特に、毎月の収入が安定している家庭や、支出を細かく管理したい方にとって、この定額制は大きなメリットとなります。車の維持にかかる費用が一定であることは、将来の家計プランを立てる上でも安心感をもたらし、生活設計をより安定的なものにすることができます。  

車検や税金などの維持費がコミコミ

多くのカーリース契約では、自動車税や自賠責保険料といった維持費が月額料金に含まれています 。さらに、リースプランによっては、車検費用やメンテナンス費用まで含まれている場合もあり、車の維持に関する煩雑な手続きや予期せぬ出費を大幅に軽減できます 。これにより、利用者は月々のリース料金を支払うだけで、安心して車を利用することができます。車の維持管理に関する手間や精神的な負担が軽減されることは、多忙な現代人にとって大きなメリットと言えるでしょう。  

最新の車種を選べる

カーリースでは、契約時に様々なメーカーの最新モデルから好きな車種やグレードを選ぶことができます 。また、契約期間を比較的短く設定することで、契約満了ごとに最新の車に乗り換えることも可能です 。常に新しいモデルや最新の機能に乗りたいという方にとって、カーリースは非常に魅力的な選択肢となります。技術革新のスピードが速い自動車業界において、常に最新の安全装備や快適機能を享受できることは、カーリースならではのメリットと言えるでしょう。  

手続きが簡単

車の購入には、煩雑な手続きが伴いますが、カーリースの場合、多くの手続きをリース会社が代行してくれます 。例えば、車両の登録手続きや税金の支払い、車検の手配などをリース会社が行ってくれるため、利用者は煩わしい手続きから解放されます 。特に、忙しい方や、車の購入や維持に関する手続きに慣れていない方にとって、この簡便さは大きなメリットとなります。  

法人・個人事業主は経費計上が可能

法人や個人事業主の場合、カーリースの月額料金を経費として計上できる可能性があります 。これにより、節税効果が期待できるため、事業で車を利用する頻度が高い場合には、カーリースが有利な選択肢となることがあります 。車両の購入費用は減価償却という形で徐々に経費化されますが、カーリースの場合、毎月のリース料金をそのまま経費として処理できるため、会計処理の簡略化にも繋がります。  

カーリースのデメリットと注意点

多くのメリットがあるカーリースですが、利用するにあたっては注意しておきたいデメリットも存在します 。  

走行距離制限がある場合が多い

ほとんどのカーリース契約には、月間または年間の走行距離制限が設けられています 。この制限を超過した場合、契約満了時に超過料金が発生することがあります 。日常的に長距離を運転する方や、走行距離を気にせずに自由にドライブを楽しみたい方にとっては、大きなデメリットとなる可能性があります。契約前に自身の走行距離をしっかりと把握し、制限を超えない範囲で利用できるか検討する必要があります。もし走行距離が多い場合は、走行距離制限のないプランを選択することも可能ですが、一般的に料金は高めに設定されています。  

原状回復義務がある

カーリースは、契約満了時に車をリース会社に返却する義務があります。その際、通常の使用による摩耗や劣化は許容されますが、それ以上の傷やへこみ、内装の汚れなどがある場合は、原状回復費用が請求されることがあります 。特に、小さなお子様がいる家庭や、アウトドアなどアクティブな用途で車を利用する方は注意が必要です 。車の状態によっては、高額な修理費用を請求される可能性もあるため、リース期間中は車を丁寧に使用する必要があります。  

原則として途中解約が難しい

カーリース契約は、原則として契約期間中の途中解約や契約内容の変更が難しいとされています 。やむを得ず途中解約をする場合、高額な違約金が発生することが一般的です 。そのため、数年以内にライフスタイルの変化や車の必要性が変わる可能性がある場合は、慎重に契約期間を検討する必要があります。  

車を自分のものにはできない

カーリースは、あくまでリース会社から車を借りるという仕組みであるため、契約期間が満了しても車を自分のものにすることはできません 。車を所有することに強いこだわりがある方や、将来的に車を売却したり、長く乗り続けたいと考えている方にとっては、カーリースは不向きと言えるでしょう 。ただし、一部のカーリースプランでは、契約満了時に車両を買い取るという選択肢が用意されている場合もあります。  

カスタマイズに制限がある

カーリース車両はリース会社の所有物であるため、原則として自由にカスタマイズすることはできません 。契約満了時には、原則として元の状態に戻して返却する必要があるため、車両に穴を開けたり、塗装を変更したりするような大幅な改造は禁止されています 。ただし、取り外し可能なカー用品の取り付けなど、原状回復が容易な範囲であれば認められる場合もありますが、事前にリース会社に確認が必要です。  

総支払額が購入よりも高くなる可能性がある

カーリースは月々の支払額を抑えることができますが、契約期間全体の総支払額で見ると、車の購入よりも高くなる場合があります 。特に、契約期間が長くなるほど、その傾向が強くなります 。これは、リース料金には車両本体価格の他に、金利や手数料などが含まれているためです。将来的に車を長く乗り続けたいと考えている場合は、購入と比較してどちらがお得になるのか、慎重に検討する必要があります。  

こんな人はカーリースがおすすめ!向いている人の特徴

カーリースのメリットを踏まえると、以下のような特徴を持つ人はカーリースがおすすめです。

初期費用を抑えたい人

新車に乗りたいけれど、まとまった初期費用を用意するのが難しいという方にとって、頭金なしで始められるカーリースは非常に魅力的な選択肢です 。まとまった資金を他の用途に活用したい場合や、急に車が必要になった場合など、初期費用を抑えたいニーズに応えることができます 。  

月々の支払いを一定にしたい人

毎月の支出を一定にしたい、家計管理を楽にしたいという方にとって、月額料金が定額であるカーリースは適しています 。車の維持にかかる費用が月々一定額で済むため、家計プランを立てやすくなります 。  

短期間で新しい車に乗り換えたい人

常に新しいモデルや最新の機能を持つ車に乗りたいという方にとって、数年単位で契約期間を設定できるカーリースはおすすめです 。ライフスタイルの変化に合わせて、その都度最適な車を選びたいというニーズにも応えられます 。  

車の維持管理の手間を減らしたい人

車の維持管理に関する煩雑な手続きや、定期的なメンテナンスなどを面倒に感じる方にとって、リース会社がそれらを代行してくれるカーリースはメリットがあります 。忙しい方や、車のメンテナンスに詳しくない方でも安心して車を利用できます 。  

法人や個人事業主で経費として処理したい人

事業で車を利用する場合、カーリースの料金を経費として計上できるため、節税効果を期待できます 。車両の購入費用を減価償却するよりも、毎月のリース料金を経費として処理できる方が、会計処理が簡便になる場合もあります 。  

車に強いこだわりがない人

車はあくまで移動手段と考えており、特定の車種やグレードに強いこだわりがないという方にとって、カーリースは合理的な選択肢となります 。所有することへの執着がない分、カーリースの持つメリットを最大限に享受できます 。  

セカンドカーとしての利用を考えている人

普段使いの車は別にあり、週末の買い物や近距離の移動など、走行距離が少ないセカンドカーとしての利用を考えている場合、走行距離制限のあるカーリースでも十分にニーズを満たせる可能性があります 。  

逆にカーリースは不向き?向いていない人の特徴

一方、以下のような特徴を持つ人は、カーリースよりも車の購入を検討する方が良いかもしれません。

将来的に車を自分のものにしたい人

契約期間満了後に車を自分のものにしたいと考えている方にとって、カーリースは原則として不向きです 。将来的に車を売却したり、長く乗り続けたいという希望がある場合は、購入の方が適しています 。  

走行距離が多い人

仕事やプライベートで日常的に長距離を運転する方にとって、走行距離制限のあるカーリースは不便を感じる可能性が高く、超過料金が発生するリスクもあります 。走行距離を気にせずに自由に車を利用したい場合は、購入を検討するべきでしょう 。  

自由にカスタマイズを楽しみたい人

自分好みに車をカスタマイズしたり、ドレスアップしたりしたいという方にとって、原状回復義務のあるカーリースは大きな制約となります 。車を自分だけの特別な空間にしたいという願望が強い場合は、購入がおすすめです 。  

長期間同じ車に乗りたい人

一つの車を長く乗り続けたい、愛着を持って乗りたいという方にとって、契約期間が定められているカーリースは不向きです 。長年乗り慣れた車を手放したくないという方には、購入が適しています 。  

車の購入に抵抗がない、または費用に余裕がある人

車の購入に特に抵抗がなく、初期費用や維持費を自分で管理することに苦を感じない方、またはまとまった資金に余裕がある方にとっては、長期的に見ると購入の方が経済的なメリットが大きい場合があります 。  

中途解約の可能性がある人

転勤や転職、家族構成の変化など、将来的に車の利用状況が大きく変わる可能性があり、契約期間中に解約せざるを得ない状況が考えられる場合、高額な違約金が発生する可能性のあるカーリースは避けた方が賢明です 。  

自分に合ったカーリースの選び方 – 後悔しないためのチェックポイント

カーリースを検討する際には、以下の点に注意して、自分に合ったプランを選ぶようにしましょう。

走行距離制限の確認

自身の年間走行距離を正確に把握し、契約するプランの走行距離制限が適切かどうかを確認しましょう 。もし走行距離が多い場合は、走行距離制限のないプランも検討しましょう 。  

契約期間の検討

自身のライフスタイルや車の利用予定期間を考慮し、適切な契約期間を選びましょう 。途中解約した場合の違約金についても事前に確認しておくことが重要です 。  

メンテナンスプランの確認

月額料金に含まれるメンテナンスの内容や、オプションで追加できるメンテナンスプランの内容を確認しましょう 。メンテナンスに不安がある場合は、充実したメンテナンスプランを選ぶと安心です 。  

契約終了時の条件

契約満了時の車両返却の流れや、超過走行距離や車両の損耗に関する費用について、事前にしっかりと確認しておきましょう 。また、契約満了時に車両を買い取る選択肢があるかどうかも確認しておくと良いでしょう 。  

審査について

カーリースには審査があります 。収入状況や信用情報などが審査の対象となるため、事前に確認しておきましょう 。  

まとめ – カーリースは賢い選択肢の一つ

カーリースは、初期費用を抑え、月々定額で最新の車に乗れるという魅力的な選択肢です。維持費の負担軽減や手続きの簡便さなど、多くのメリットがあります。しかし、走行距離制限や原状回復義務、原則として途中解約が難しいといったデメリットも存在します。

特徴カーリース車の購入
初期費用少ない(頭金なしの場合が多い)多い(車両本体価格、登録費用、税金、保険料など)
月々の支払い定額ローン返済額、別途維持費
所有権リース会社自分
走行距離制限あり(超過料金が発生する場合あり)なし
カスタマイズ制限あり(原状回復義務)自由
メンテナンスプランに含まれる場合あり自己負担
契約期間定められているなし
途中解約原則として難しい(違約金が発生する場合あり)自由
総支払額購入よりも高くなる可能性ありローン金利によっては高くなる可能性あり
車の乗り換え頻度短期間で乗り換えやすい乗り換えには手間と費用がかかる

カーリースが向いているのは、初期費用を抑えたい、月々の支払いを一定にしたい、短期間で新しい車に乗り換えたい、車の維持管理の手間を減らしたいといったニーズを持つ方です。一方、将来的に車を自分のものにしたい、走行距離が多い、自由にカスタマイズを楽しみたいといった方には、カーリースは不向きと言えるでしょう。

最終的にカーリースが自分にとって最適な選択肢かどうかは、自身のライフスタイル、車の使い方、経済状況などを総合的に考慮して判断することが重要です。

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轟マガジン編集部
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