社用車に軽バンを選ぶなら?N-VAN・エブリイ・ハイゼットカーゴの違いを比較
社用車に軽バンを選ぶなら?N-VAN・エブリイ・ハイゼットカーゴの違いを比較
選ぶときに効いてくるのは、荷室の「形」と積み下ろしのしやすさです。
エンジンを座席の下に置くキャブオーバー型のエブリイとハイゼットカーゴは荷室が長く、N-BOXをベースに開発されたN-VANは荷室長では及ばない代わりに、助手席側の柱をなくした大きな開口部を持っています。
この記事では、何を積んでどう使うかから逆算した選び方と、社用車ならではの税金の話までをお伝えします。
まず押さえたい前提:積載量は横並び
軽自動車の規格は決まっているため、最大積載量は各社とも350kgが上限です。
N-VANの場合、公式に案内されているのは2名乗車時で最大積載量350kg、4WD車の一部は300kgとなっています。
つまり「どれが一番積めるか」という問い自体が、あまり意味を持ちません。
同じ350kgを、どういう形の空間に、どうやって出し入れするか。
ここが実際の使い勝手を分けます。
荷室の形が違う理由:キャブオーバーかボンネットか
3車種の性格の違いは、エンジンをどこに置いているかから来ています。
エブリイとハイゼットカーゴは キャブオーバー型 で、エンジンを座席の下あたりに配置します。
ボンネットに相当する部分を短くできるため、その分を荷室に回せます。
この構造の軽バンは荷室長が1,700〜1,900mm程度に達します。
一方のN-VANはN-BOXをベースに開発されており、エンジンはボンネットの内部に収まっています。
そのため荷室長は1,510mmと、キャブオーバー型より短くなります。
つまり、長尺物を積む前提ならキャブオーバー型が有利です。
脚立、長い配管、アルミサッシといったものを日常的に運ぶ仕事なら、この差はそのまま作業効率に直結します。
N-VANの強みは「積む」より「出し入れ」
では荷室長で不利なN-VANに何があるのかというと、開口部です。
N-VANは軽バンで初めて助手席側のセンターピラー(柱)をなくした構造を採用しており、前後のドアを開けると助手席側に大きな開口部が現れます。
荷室へ横から直接アクセスできるわけです。
さらに荷室にはユーティリティーナットが28個、タイダウンフックが8個備えられており、棚を組んだり荷物を固定したりといった架装がしやすくなっています。
ちなみに、店頭でよくいただくのが「荷室が短いと聞いたけれど大丈夫か」というご質問です。
ここは積むものによります。
比較的軽くて小さい荷物を数多く積み、1日に何度も出し入れするような使い方であれば、横から手が届く構造の恩恵のほうが大きく出ます。
だから、荷物の長さより出し入れの回数が多い仕事なら、N-VANは有力な候補になります。
用途から選ぶ早見表
| 使い方 | 向いているタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| 長尺物を積む(建築・設備・内装) | キャブオーバー型 | 荷室長1,700〜1,900mm級を確保できる |
| 重くかさばる荷物を積む | キャブオーバー型 | 商用専用設計で荷室が箱に近い形 |
| 小口の荷物を何度も出し入れ | N-VAN | 助手席側ピラーレスで横から直接積み下ろせる |
| 棚や仕切りを架装したい | N-VAN | ユーティリティーナット28個・タイダウンフック8個 |
| 移動が長く乗り心地も重視 | N-VAN | 乗用車ベースの設計 |
表の読み方ですが、これは優劣の順位ではなく、仕事の中身との相性表です。
同じ「軽バンが1台ほしい」というご相談でも、荷物のサイズと1日の積み下ろし回数を伺うだけで、候補は自然と絞れます。
価格帯について
N-VANのメーカー希望小売価格は1,498,200円〜2,269,300円(税込)です。
エブリイとハイゼットカーゴも複数のグレード設定があり価格に幅があるため、正確な金額はメーカー公式サイトまたは店舗担当者にご確認いただくのが確実です。
私たちも見積もりの際は、その時点の最新資料をその都度確認しながらご案内しています。
社用車として軽バンを選ぶ税金上のメリット
見落とされがちですが、軽バン(自家用貨物)は軽自動車税(種別割)の税額が乗用より低く設定されています。
| 区分 | 平成27年4月1日以後に初回新規検査 | 初回新規検査から13年経過 |
|---|---|---|
| 自家用・乗用 | 10,800円 | 12,900円 |
| 自家用・貨物(軽バン) | 6,900円 | 8,200円 |
年間3,900円の差なので、1台だけならさほど大きくは感じないかもしれません。
ただ複数台を保有する事業者様であれば、台数分だけ効いてきます。
一方で貨物登録の車は車検が毎年になるなど、乗用とは異なる条件もあります。
だから税額だけで決めず、車検サイクルも含めた年間コストで比較してください。
広島で軽バンを使うということ
広島市内は南観音周辺のように住宅街の道が狭い地域が多く、配達や訪問の仕事では車幅が効いてきます。
西区から佐伯区、あるいは市内中心部へ日々回る使い方であれば、軽バンの取り回しは大きな武器です。
一方で己斐や鈴が峰のように坂の多いエリアを走る場合、荷物を満載した状態での登坂はエンジンに負荷がかかります。
ターボの有無や駆動方式(2WD/4WD)は、走るエリアを踏まえて選んでいただくほうが後悔がありません。
実際、店頭でも「どのあたりを回られますか」から伺うようにしています。
むしろ、カタログの数値より、いつもの配送ルートを想像していただくほうが正しい判断につながります。
よくある質問
まとめ
要点は3つです。
ひとつ目、最大積載量は3車種とも350kgで横並びなので、比べるべきは荷室の形と出し入れのしやすさです。
ふたつ目、長尺物ならキャブオーバー型のエブリイ・ハイゼットカーゴ、小口を何度も積み下ろすならN-VANという住み分けになります。
みっつ目、軽バンは自家用貨物として税額が乗用より低い一方、車検サイクルなど別の条件もあるため年間コストで見てください。
カタログを見比べるより、いつも積んでいる荷物と回っているルートを教えていただくほうが、話は早く進みます。
実車を見ながらのご相談もお気軽にどうぞ。
※本記事の価格・装備・諸元等の情報は2026年8月時点の公表情報をもとにした目安です。仕様変更や価格改定により内容が変わる場合がありますので、最終的にはメーカー公式サイトや店舗の担当者にご確認ください。
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来店予約はかんたん2ステップ
広島・観音のスタッフがじっくりお話を聞きます。
・Honda「N-VAN」公式サイト
URL:https://www.honda.co.jp/N-VAN/
確認内容:メーカー希望小売価格 1,498,200円〜2,269,300円
・Honda「N-VAN」公式サイト 使い勝手ページ
URL:https://www.honda.co.jp/N-VAN/webcatalog/utility/
確認内容:最大積載量350kg(2名乗車時、4WD車の一部は300kg)、軽バン初の助手席側ピラーレス仕様、ユーティリティーナット28個・タイダウンフック8個
・Motor-Fan「ホンダN-VANをスズキ・エブリイ、ダイハツ・ハイゼットカーゴと徹底比較」
URL:https://car.motor-fan.jp/article/10008940
確認内容:N-VANの荷室長1,510mm、キャブオーバー型の荷室長1,700〜1,900mm、N-VANがN-BOXベースでエンジンがボンネット内にあること
・総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」
URL:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/102384.html
確認内容:自家用貨物6,900円・13年経過後8,200円、自家用乗用10,800円・13年経過後12,900円
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